事例紹介

子どもの非認知能力を
保護者とともに高めていく。

岡山県教育庁生涯学習課さま

課題
就学前の子どもたちの非認知能力の育成をしたい
実施プログラム

BACKGROUND背景

岡山県の教育では、「知育」「徳育」「体育」をバランスよく促進し、心豊かに、たくましく、未来を切り拓いていける人材を育成するため、これまで様々な学びを通じて、必要な資質や能力を養ってきました。

それに加えて、「夢」を持って、その実現に挑戦することで、「意欲」や「自信」などの「自分を高める力」を養う「夢育」に取り組んでいます。学力などに代表される認知能力とは別に、昨今は「非認知能力」と呼ばれる数値化できない能力の重要性が注目され始めています。そこで、子どもたちの夢を育み、その実現に向けて挑戦できる力(非認知能力)を育てる取り組みをスタート。就学前の子どもたちの非認知能力を育むために、2022年度より保護者向けの研修を県内各地で実施します。

PROGRAMプログラム

非認知能力育成に重要な就学前の子どもを持つ保護者のために、子どもの非認知能力の伸ばし方にかかる研修プログラムの開発と、それを学ぶ研修の場の提供を行いました。またその研修のファシリテーターを養成するプログラムの開発と実施を行いました。

WORKFLOWフロー

まずは、学びの構成について決めていきました。

岡山県の思いと非認知能力育成のための重要なポイントをしっかりと織り込みながら、且つ、楽しく学んでいただく為の工夫を考えました。

テスト開催を何度も重ね、約半年かけて開発を進めていきました。

RESULTS効果

受講者コメントを一部紹介します。

  • 幼稚園から「非認知能力を育てましょう」と言われるけど、具体的にどうすればいいか悩んでいたので参考になりました。我が子のいいところや性格を振り返るきっかけになり良かったです。
  • ステップとゴールを評価しがちですが、プロセスに目を向けて、子どもの頑張りを見逃さないことが大事だと分かりました。ロールプレイで自分の考えを述べたり、他の方の意見を聞いたりする中で新たな気づきがありました。

受講いただく中でたくさんの気づきを得て、実際にご家庭で実践されている方が多くいらっしゃいます。学びが即実践につながっています。

ご担当者さまから

岡山県の教育が目指す『夢育』に、非認知能力は欠かせません。今回は、特に、いろいろなことに関心をもち、「やってみたい」「やってみよう」の思いが高まる就学前の子どもの「非認知能力」育成のためのプログラムを開発しました。

子どもの「いいとこ(価値)」を保護者や周りの大人が見取り、言葉にして伝えるためには、どのような学び(資料や解説、ワークショップ等)が効果的なのか、カンコーマナボネクトさんと幾度も協議を重ねて作成したプログラムは、全ての保護者に受けていただきたい自信作です。

岡山県では、子どもの非認知能力を保護者とともに高めていけるように、プログラムの普及とファシリテーターの人材育成に努めてまいります。今以上の効果を発揮するものを目指していきたいです。

岡山県教育庁生涯学習課
西原由布子 社会教育主事(主幹)